エッジコンピューティングが拓く新世界

エッジコンピューティングとは、クラウドから離れた「端(エッジ)」、つまり端末の近くでデータ処理を行う技術です。これまでのクラウドコンピューティングがデータセンターでの一括処理が主流だったのに対し、IoT機器の普及などを背景に、端末側での処理ニーズが高まっています。自動運転車の判断処理や工場の品質管理、AR/VRコンテンツの表示処理など、エッジ側での低遅延処理が求められるケースが出てきたためです。
一方で端末性能の制約やデータセキュリティの確保など課題も多く、クラウドと端末の最適な処理分担が模索されています。計算資源に制約のある端末で機能を最大化していくエッジコンピューティングは、IoTが拡大する世の中で欠かせない技術として着実に進化を遂げるでしょう。